アーティスティックスイミング・デュエット乾&吉田組 メダルならず4位

[ 2021年8月4日 20:43 ]

東京五輪第13日 アーティスティックスイミング・デュエット ( 2021年8月4日    東京アクアティクスセンター )

デュエット決勝フリールーティン 乾友紀子(左)、吉田萌組の演技(ロイター)

 デュエット・フリールーティン(FR)決勝が行われ、乾友紀子(30=井村ク)吉田萌(26=ザ・クラブピア88)組が94.4667点、合計187.8166点で4位となった。優勝は195.9079点のROC、2位は192.4499点の中国、3位は189.4620点のウクライナだった。

 今大会の日本ペアのテーマは「進化」で、ロボットが人間に変わる過程を表現。2日のFR予選では前半の同調性は抜群だったが、中盤以降に吉田がボディーポジションを保てず、乾との高さに差が出た。そして3日のテクニカルルーティン(TR)でも表彰台争いのライバルとなるウクライナに1.5121点及ばす4位。決勝にTRの得点は持ち越され、フリーとの合計点で争われたが、この差をひっくり返すことができなかった。

 リオ五輪で銅メダルを獲得後、乾と組んでいた三井梨紗子が引退。試行錯誤を重ねて、井村雅代監督が“絶対的エース”乾のパートナーに選んだのは、五輪経験のない吉田だった。リズム感の良さや乾に見劣らない体格が評価されての抜てきに、必死の練習で応えた吉田。4位に終わった19年世界選手権後からは、ソロで世界トップレベルの乾と吉田との技術力の差を埋めるため、井村監督が早朝マンツーマン指導を敢行。大舞台で息の合った演技を見えたがメダルには届かず。チームで2大会連続のメダルを狙う。

 ◆乾 友紀子(いぬい・ゆきこ)1990年(平2)12月4日生まれ。滋賀県近江八幡市出身の30歳。小学1年からシンクロを開始。近江兄弟社高―立命大卒。12年ロンドン五輪では小林千紗と組んだデュエット、チームともに5位。16年リオデジャネイロ五輪はチーム、デュエットで銅メダル。1メートル70、57キロ。

 ◆吉田 萌(よしだ・めぐむ)1995年(平7)7月2日生まれ。愛知県名古屋市出身の26歳。4歳からシンクロをスタート。名古屋大谷高―愛知学院大卒。18年から乾とデュエットを組む。19年世界選手権出場。1メートル69、56キロ。

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