大会関連で一日最多陽性29人 5人陽性ギリシャASチームは今大会初の“クラスター”

[ 2021年8月4日 11:29 ]

国立競技場と五輪マーク
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、大会関連で新たに29人が新型コロナウイルス検査で陽性となったと発表した。一日29人は先月30日の27人を超える最多人数。内訳は国内在住者24人(業務委託スタッフ19人、大会関係者1人、ボランティア4人)、海外選手4人(選手村滞在者3人)、海外からの大会関係者1人。1日以降の大会関連の陽性者は計322人となった。

 海外選手の陽性者のうち3人はギリシャのアーティスティックスイミング(AS)選手で、同国オリンピック委員会が3日に公表済み。他にも選手1人の陽性が発表されているギリシャASチームは3日以降の競技を棄権している。

 組織委の高谷正哲スポークスパーソン(SP)によると、12人のギリシャASチームは既に陽性が発表されているチームオフィシャル1人も含めて5人が陽性で、残り7人の中には濃厚接触者と判定された者がいるという。濃厚接触者の場合、選手村の個室で待機するのが通例だが、「今回はモニタリングの強化が必要と判断して」全員が選手村を離れることを組織委が提案。ギリシャのオリンピック委員会(NOC)も受け入れて村外の施設で隔離されているという。今大会でチーム全体が出場を断念したケースは初めて。

 高谷SPは「保健所がクラスターと宣言したわけではないが、同じグループ内で陽性が5人出たのはクラスターと言わざるを得ない」と話した。今大会での“クラスター”発生は初めてという。

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2021年8月4日のニュース