選手村で今大会初のクラスター発生 ギリシャASチームが選手村退去 他チームへの影響は…

[ 2021年8月4日 16:33 ]

国立競技場と五輪マーク
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソン(SP)は4日、ギリシャのアーティスティックスイミング(AS)チームの計5人が新型コロナウイルス検査で陽性が確認されたことを受け、「保健所がクラスター(集団感染)と宣言したわけではないが、クラスターと言わざるを得ない」と見解を示した。5人のうち選手4人は東京・晴海の選手村入居後に陽性が確定しており、今大会で選手村における初のクラスター発生となった。

 陽性の残り1人は30日に公表されたチームスタッフで、選手村入居前に陽性が確定。組織委は「陽性確定後はすみやかに隔離施設に入り、国内で一緒に同じグループで行動していた履歴はないが、入国までは行動を同一にしていたと捉えることができる」としている。ギリシャのASチームは12人で、陰性となっている残り7人のうち既に濃厚接触者に指定された者もいるため、組織委は「今回はモニタリングの強化が必要と判断して」(高谷SP)全員を選手村外の待機施設に移すことをギリシャ・オリンピック委員会(NOC)へ提案。ギリシャNOCも受け入れ、3日のうちに7人全員が選手村を退去した。

 ギリシャチームからは2日のデュエットフリールーティン予選に2選手が出場。選手に陽性者4人が出たことを受け、3日以降の競技を棄権していた。競技や練習の会場などで他チームへ感染が広がっている恐れはないのか、と問われた高谷SPは「ディスタンス・ルールは徹底されている。他への影響リスクは低いとみている」と答えた。

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2021年8月4日のニュース