体操女子、杉原腰痛欠場も村上けん引 “予選通過ライン”158点超え

[ 2018年10月28日 05:30 ]

体操・世界選手権第3日 ( 2018年10月27日    カタール・ドーハ )

村上の平均台
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 女子予選2班で演技した日本は、団体総合で合計162・180点をマークした。腰痛を抱えていた杉原愛子(19=朝日生命)が欠場したが、エースの村上茉愛(22=日体大)がチームをけん引。上位8チームが進出する団体決勝(30日)へ、田中光監督(46)が想定する予選通過ラインの158点を上回った。

 苦境で生きるのが豊富な経験だ。本番前の当日練習で、腰痛を抱えていた杉原の欠場が決定。村上は代役となる梶田に、数日前から「準備しときなよ」と声をかけていた。15年のグラスゴー世界選手権では、村上が内山に代わって出場し好演技を披露。当時を思い出し、後輩に的確なアドバイスを送った。

 村上も7月に右足首を負傷し、25日には右すねも痛めた。状態は万全ではないが、4人全員が4種目を演技する中、トップの55・632点をマーク。「みんなで声を出して楽しくできた」。梶田は平均台で落下があったものの、他の種目はまとめ、初代表の畠田は段違い平行棒で貢献。主将の寺本は「チームの雰囲気は凄く良かった」と振り返った。

 宮川が告発したパワハラ問題で職務停止中の塚原千恵子女子強化本部長に代わって指揮を執る田中監督は、団体の決勝進出ラインを158点と読む。日本の162・180点について、「評価できる。162点はいい数字」と話した。表彰台で20年東京五輪の出場枠を獲得。村上は「もちろんメダルを狙いたいし、東京の切符を獲りたいけど、まずは予選を通らないと。待つのみ」と予選通過を願った。

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2018年10月28日のニュース