NZ、宿敵・豪を一蹴!W杯V3へ弾み イオアネがMOM

[ 2018年10月28日 05:30 ]

ラグビー・キヤノンブレディスロー杯   ニュージーランド37―20オーストラリア ( 2018年10月27日    日産スタジアム )

試合前、ハカを踊るリコ・イオアネ(中央)らニュージーランド・フィフティーン
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 1931年に始まった伝統の定期戦が09年10月以来、9年ぶりに日本で行われ、ニュージーランドがオーストラリアを37―20で下し、同大会の連勝を10に伸ばした。マンオブザマッチは1トライを奪い、日本ともゆかりの深いWTBリコ・イオアネ(21)が獲得。来年のW杯日本大会の決勝会場で高いパフォーマンスを発揮し、1年後に帰ってくることを約束した。

 「地球最強ラグビー」と銘打たれた15年W杯決勝と同カードで、1年後に3連覇を狙う王国ニュージーランドがライバルを退けた。スペクタクルな5トライを重ねて完勝。スティーブ・ハンセン監督も「いいランニングラグビーを見せられた。日本のファンも喜んでくれたと思う」と満足げに振り返った。

 中でもひときわ輝いたのがイオアネだ。後半19分、スクラムからの仕掛けで逆サイドの司令塔B・バレットから意表を突くパスをもらうと、鮮やかなステップとスピードでブレーク。再びB・バレットにパスしてトライをアシストした。同38分にはダメ押しのトライも。「印象深い試合になった。周りの選手が助けてくれた」とほほ笑んだ。

 父エディー氏はかつて日本のリコー(RICOH)でプレー。名前のつづりは「Rieko」だが、同社が由来だ。同じくW杯代表を目指している兄アキラとともに出場した7人制の16年リオ五輪では日本に敗れて失意を味わったが、同年11月には19歳239日で15人制代表デビュー。「トライに関係なく、いいラグビーをしたい」と笑ってかわしたが、早くもW杯の有力トライ王候補に挙がる。

 名刺代わりには余りある活躍を見せた21歳。主力は11月10日のイングランド戦に備えて同3日の日本戦を欠場見込みだが、「プレーができるところにいたい」と意欲を示した。

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2018年10月28日のニュース