渡辺雄太がついにNBAデビュー 日本人選手では5106日ぶりに得点を記録

[ 2018年10月28日 16:37 ]

サンズ戦でNBAデビューしたグリズリーズの渡辺雄太(AP)
Photo By AP

 NBAグリズリーズでマイナー(Gリーグ)との「2―WAY契約」を締結していた渡辺雄太(24=2メートル6)が27日、地元メンフィス(テネシー州)で行われたサンズ戦でNBAデビューした。

 直前にベンチ入り(計13人)のメンバーに登録され、113―91とグリズリーズがリードして迎えた第4Qの残り4分31秒から、シューティングガード(SG)のウェイン・セルデン(24=1メートル96)に代わってコートに登場。

 残り1分36秒、サンズのSGトロイ・ダニエルズ(27=1メートル93)とのマッチアップで右サイドから勝負を仕掛け、右手でドリブルしたあとにバックドア・ターンから左手でカットインに持ち込んだ。この際、ダニエルズの反則を誘ってフリースローのチャンスを得て2本とも成功。元サンズの田臥勇太(38=Bリーグ栃木)以来、日本人では14年ぶり史上2人目となるNBAデビューを果たした。

 NBAの公式戦で日本選手が得点を記録したのはその田臥以来、5106日ぶり。デビュー戦となったこの日は4分31秒のプレータイムで2得点、2リバウンドという内容だった。

 グリズリーズは昨季10・3得点、8・4リバウンドをマークしたパワーフォワードのジャマイケル・グリーン(28=2メートル6)が開幕戦でアゴを骨折して今月20日に手術。渡辺が契約したGリーグ(メンフィス・ハッスル)の開幕は11月初旬だったが、マイナーでの開幕を前にして45日間の帯同が許可される“メジャー”への昇格がかなうことになった。

 渡辺は「子供のころからずっと目標にしていたNBAという舞台に立てた。チームメートの素晴らしい活躍のおかげ。でもあくまでスタートライン。自分の目標はもっと高いところにある」とコメント。ベンチで見守っていた主力センター、マーク・ガソル(33=2メートル13)らチームメートは、渡辺が得点を記録すると総立ちでその“歴史的瞬間”を称えていた。

 試合は117―96(前半68―43))でグリズリーズが勝って3勝2敗。サンズは1勝4敗となった。

 なおグリズリーズは31日、同じくメンフィスでウィザーズと対戦する。

続きを表示

この記事のフォト

2018年10月28日のニュース