ユニバーサルが5年ぶりクイーンズ駅伝V 代役・伊沢好走「小出采配」ズバリ的中

[ 2017年11月27日 05:30 ]

スポニチ後援 第37回全日本実業団対抗女子駅伝 ( 2017年11月26日    宮城県松島町文化観光交流館前―弘進ゴムアスリートパーク仙台 6区間42・195キロ )

6区、ゴールに飛び込むユニバーサル・猿見田
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 ユニバーサルエンターテインメントが2時間16分45秒で5年ぶり2度目の優勝を飾った。5区で中村萌乃(27)がトップに立つと、アンカーの猿見田裕香(18)が区間賞の走りでリードを守り切った。前回大会で3区13位に沈んだエース鷲見梓沙(21)も区間4位と粘りの走りを見せた。2位は22秒差でパナソニック、3位はダイハツ。2連覇を狙った日本郵政グループは4位だった。

 “小出チルドレン”たちが冬の杜の都を力強く駆け抜けた。レース直前のアクシデントによるオーダー変更もどこ吹く風とばかりに、采配がズバリ的中。ルーキーのアンカー猿見田が両手を広げてゴールテープを切るのを見届けると、チームを指導する小出義雄・佐倉アスリート倶楽部代表(78)は「計算してました」。老将がにやりと笑った。

 序盤からパナソニックが独走するレース展開となったが、逆転のきっかけとなったのは今回が駅伝デビューの4区の伊沢菜々花(26)だった。4区に想定していたワンジュグ(27)が直前でアキレス腱を故障したため、代役として伊沢に白羽の矢を立てた。起用には迷いもあったというが「彼女は本番で強いタイプ」と小出代表。伊沢も「実業団入りしてから一番状態はいい。レースに強い自信もある」と飛び出し、44秒差を9秒差まで縮める好走。経験に裏打ちされた勝負の一手が5年ぶりの女王の座を手繰り寄せた。

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