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安美錦 39歳で涙の敢闘賞、揺れる伊勢ケ浜部屋に光

大相撲九州場所千秋楽 ( 2017年11月26日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所千秋楽>千代翔馬(右)を上手出し投げ破る安美錦
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 安美錦が39歳1カ月での給金直しに号泣した。千代翔馬を破り史上7位、15日制定着以降では4位になる年長幕内勝ち越し記録となった。さらに敢闘賞も獲得。旭天鵬の40歳2カ月に次ぐ史上2位の年長三賞受賞者にもなった。

 今場所、昭和以降の最年長再入幕を果たした安美錦が、最後に決めた。幕内上位だった昨年夏場所、左アキレス腱を断裂し十両に転落。そこからはい上がり、幕内では15年九州場所以来2年ぶりの勝ち越しに、インタビュールームでは号泣した。王手をかけてから足踏みが続き、勝ち越す難しさを感じていた4日間のトンネルを抜け、感極まった。

 「疲れました。幕内で通用するのか、しないのか不安があった。家族も一緒に戦っている。連敗すると弱気になったが、精いっぱい取った」。幾度も大一番をくぐり抜けてきた最年長関取でも「勝って泣いたことは記憶にない」という。それくらい追い詰められていた。

 取組前は厳しい表情。じっと集中力を高める姿に、誰も「勝てば敢闘賞」と伝えなかった。出した結論は、かち上げを警戒しつつ「しっかり当たっていこう」。予想通りのかち上げを受け止めると、左を差して素早く右上手。そして、これぞ安美錦という技ありの上手出し投げ。館内の大歓声に、「この年でこんな体験をさせてもらって、ありがたい」と頭をかいた。

 新入幕以来、17年ぶりの敢闘賞には「なんか申し訳ないね。情けをかけてくれたのかな」と、このときばかりは笑顔。これで通算12回目の三賞となり、栃東(現玉ノ井親方)に並ぶ史上10位だ。

 同部屋の横綱・日馬富士の暴力問題に揺れたが、仲間と励まし合って耐えた。目標はもう一度、横綱や大関と勝負すること。「足元を見て、まず一歩一歩上がっていく」。地道な稽古で、39歳3カ月で迎える来場所を見据える。

 ▼八角理事長(元横綱・北勝海) 安美錦は大ケガをよく乗り越えた。十両に落ちても気持ちを切らさず、青森県出身の粘り強さが出た。若い力士はその点を見習ってほしい。

 ▼伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士) (安美錦の三賞受賞は)良かったというより立派。足をケガして、(幕内に)はい上がって、勝ち越して。今までこういう人がいましたか。三賞が10個あったら、10個あげたい。

[ 2017年11月27日 05:30 ]

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