コービー 今季限りでの引退示唆、MSGは“お別れムード”に

[ 2015年11月9日 15:39 ]

ニックスのアンソニーと抱き合うレイカーズのブライアント(AP)

 NBAレイカーズのコービー・ブライアント(37)が初めて今季限りでの現役引退を示唆した。8日にバイロン・スコット監督(54)が明らかにしたもので、今後予定されている2日連続の試合(15、16日)への対応を相談している時にブライアントが「監督、今季が最後のシーズンになるかもしれません。だから可能ならばどんな日程であっても自分は全試合でプレーしたいんです」と切り出したと報じられている。

 衝撃的な一報が全米に流れたこの日、レイカーズはニューヨークのマジソンスクエア・ガーデン(MSG)でニックスと対戦。レイカーズは95―99(前半49―45)で敗れて1勝5敗となった。ブライアントにとってMSGはNBA2戦目(96年11月5日)で初得点をフリースローで挙げた思い出の場所。初の球宴(98年)もMSGで、09年2月2日には61得点というアリーナ新記録をも樹立している。

 しかしNBA20シーズン目で迎えた今季は不調。この試合ではチーム最多の18得点をマークしたものの、フィールドゴール(FG)の成功は19本中6本、3点シュートは10本中2本、フリースローでさえ7本中4本に終わってしまった。

 今季のFG成功率は自己ワーストだった昨季(37・3%)をさらに下回る32・0%。アキレス腱や肩の故障でここ数シーズンは低迷しており、衰えが目立つようになった。試合が終わるとブライアントはニックス(3勝4敗)のカーメロ・アンソニー(31)とハグを交わし、敵地にもかかわらず2万人のファンは総立ちで拍手。MSGでのレイカーズ戦はこの日の1試合だけとあって、場内は“お別れムード”に包まれた。

 なお8日は各地で5試合が行われ、地元クリーブランド(オハイオ州)でペイサーズと対戦したキャバリアーズは、29得点を挙げたレブロン・ジェームズ(30)の活躍で101―97(前半47―42)で競り勝ち、開幕戦を落としたあと6連勝。ペイサーズはポール・ジョージ(25)が32得点を稼いだもののあと一歩及ばず3勝4敗となった。

 敵地ポートランド(オレゴン州)でトレイルブレイザーズと顔を合わせたピストンズは第3Qまで13点差をつけられたが、第4Qを41―11として逆転。120―103(前半47―57)で勝利を収めて5勝1敗とした。ガードのレジー・ジャクソン(25)は自己最多の40得点をマークし、センターのアンドレ・ドラモンド(22)は29得点27リバウンドを挙げて勝利に貢献。トレイルブレイザーズは4勝3敗となった。

 <その他の結果>ヒート(4勝3敗)96―76ラプターズ(5勝2敗)、サンダー(4勝3敗)124―103サンズ(3勝4敗)

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