穴井詩、日本勢最上位12位!2日連続イーグルで見せ場つくった

[ 2015年11月9日 05:30 ]

16番ティーショットを放つ穴井

女子ゴルフツアー 2015TOTOジャパンクラシック~伊勢志摩~最終日

(三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 穴井が大好物のイーグルで流れに乗った。1番パー5。ピンまで75ヤードの第3打はピンの50センチ上に落ちるとバックスピンがかかり、カップイン。「ショットも、刻んだ距離も完璧。パーフェクト」と自画自賛のイーグルは64のビッグスコアを出した第2日の7番に続く2日連続だ。これで幸先良く出て、後半も3バーディーを重ねた。

 67位の出遅れから、終わってみれば日本人最上位の12位。中学から6年間を米国で過ごしたバイリンガルにとっては「勝って米ツアーに行きたかったし、上位を米ツアー勢に占められ悔しい」という結果だったが、匹敵する見せ場はつくった。

 弱点も克服した。1Wの平均飛距離260ヤードを誇る穴井だが、雨だとドロップボールが出てしまいミスショットを連発。そこでクラブ契約を結ぶゴルフ5の担当者に“雨中ドライバー”の製作を依頼した。4月頃に手元に届いたのは通常使っている1W「トブンダ トライフィット」のフェース面の中央部分にも溝が施されたもの。シャフトの長さも45インチから44・75インチと短くしたもの。テストを続け、この日初めて使用した。球が滑りにくく、振り抜きやすくなったことで、フェアウエーを外したのは2回ほどだった。「雨の時は距離より方向性重視。大きなミスもなかったし、いいデータになった」と大満足の結果となった。

 イーグル数は2位に2差の9個で1位をキープし、13年以来2年ぶりの戴冠は間近。さらに雨中の不安も消え、ツアー初勝利も視界に入ってきた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年11月9日のニュース