谷原、逃げ切り2年ぶりV 逆転賞金王へ「あと2勝するつもりで」

[ 2015年11月9日 05:30 ]

優勝した谷原は絢香夫人(左)、長男・悠人君と記念撮影を楽しむ

男子ゴルフツアー 平和PGM選手権最終日

(11月8日 千葉県印西市 総武カントリークラブ総武コース=7123ヤード、パー70)
 トップでスタートした谷原秀人(36=国際スポーツ振興協会)が前半に3つ伸ばして独走態勢に入り、4バーディー、3ボギーの69、通算11アンダーの269で13年の三井住友VISA太平洋マスターズ以来のツアー11勝目を飾った。2打差の2位には谷原の東北福祉大の後輩、藤本佳則(26=国際スポーツ振興協会)が入った。

 降り続く雨も谷原には冷たく感じなかっただろう。元タレントの絢香夫人、4歳の長男・悠人君が見守る中での表彰式。悠人君には優勝ならおもちゃのプレゼントを約束しており、2年ぶりの優勝は先月30日に34歳の誕生日を迎えた絢香夫人、そして16日に37歳となる自分への何よりのプレゼントとなった。

 単独トップでスタートし、4番に続いて8、9番で連続バーディーを奪い13アンダー。あっさりと2位に4打差をつけ「あとは自分が崩れなければ」と余裕の展開。ヒヤリとさせられたのは18番。ティーショットは右林の木の根元でスタンスが取れない状況も、水たまりの救済を受けて切り抜けた。

 今年の春先には愛車が盗難に遭い、父・直人さんの胃の病が見つかるなどの不運が続いた。闘病中の直人さんから「今年このままで終わっていいのか」とハッパをかけられたが、ようやくうれしい報告ができた。4000万円を獲得し賞金ランクも一気に3位。金庚泰(韓国)とは約8500万円の差があるが「あと1勝、いや2勝するつもりで」と諦めてはいない。

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2015年11月9日のニュース