嘉風、２場所連続で鶴竜撃破！「今がピーク」自嘲も手応え

嘉風（左）が鶴竜を渡し込みで破る

大相撲九州場所初日

（11月8日 福岡国際センター）
　小結・嘉風が秋場所に続いて横綱・鶴竜を撃破した。激しい突き押しで前に出て、鶴竜の引きに乗じて、右で相手の脚を抱える渡し込みで豪快に土俵下まで吹っ飛んだ。「自分の最高の型になった。思いきってやりました」と会心の勝利だ。

　先場所は２横綱２大関を破って１１勝し、９場所ぶりに小結に復帰。場所前も白鵬がわざわざ稽古に出向くほどマークされる存在になった。おかげで上位陣と充実した稽古を積むことができ「疲れたけれど、１１年間相撲をやってきてこんな場所前は初めて。不安要素はゼロだった」と万全の仕上がりだった。

　大分県佐伯市出身の３３歳は地元九州でも絶好調をキープし「今がピークですよ。あと１４日しか楽しめない」とニヤニヤ。２日目は稀勢の里戦。しばらく怖いものはなさそうだ。