セブンズ代表の軌跡 どん底合宿初日からチーム一体ではい上がった

[ 2015年11月9日 09:33 ]

優勝に壇上で喜びを爆発させる日本代表の選手たち

7人制ラグビーリオデジャネイロ五輪アジア予選香港大会決勝 日本24―10香港

(11月8日 香港スタジアム)
 「腹をくくっているのか」。今年6月1日、千葉県内での合宿初日で、瀬川HCは厳しい言葉を選手たちに投げ掛けた。5月末に発表したアジア予選代表候補は23人。そのうち15人制代表候補4人を除く19人でキャンプを開始するはずだったが、諸事情で不参加だった選手に加えて、集合日前日に所属チームの試合で負傷するなどした選手が練習できず、7対7の実戦形式は中止された。

 マルチステージフィットネステスト(20メートルのシャトルラン)では、ノルマに設定した130回をクリアした選手も皆無だった。五輪優勝候補のニュージーランドでは、合宿初日にクリアできない選手は、その場でメンバーから外されるという必達目標数値。ワールドシリーズのコアチームからの降格、坂井(豊田自動織機)の主将剥奪と、6月1日の合宿初日はどん底の状態だったが、選手とスタッフ一体で、アジアの頂点に立った。

 ただ、目標はあくまでリオ五輪でのメダル獲得。日本は来年から8月初旬まで行われるスーパーラグビーに参戦することから、選手の確保が再び課題となる。「もう一つの夢舞台」に向け、日本ラグビー界の一致団結が求められる。

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2015年11月9日のニュース