入門から1年で新小結昇進 大の里が、初のまげ姿で会見し「お相撲さんにようやくなれた」

[ 2024年4月30日 16:13 ]

<大の里番付発表会見>まげ姿で会見に臨んだ大の里(左)。右は師匠の二所ノ関親方(撮影・郡司 修)
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 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表。日体大出身の元アマチュア横綱で新入幕から連続11勝を挙げている大の里(23=二所ノ関部屋)が新小結に昇進した。幕下付け出しから所要6場所の新三役は逸ノ城(5場所)に次ぐ昭和以降2位のスピード記録。

 大の里はこの日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で開かれた昇進会見に初のまげ姿を披露した。床山の床二に結ってもらい、時間にして約10分。「似合っているなと思う。いよいよこれからだという気持ちになれましたし、お相撲さんにようやくなれたなと思いました」と笑顔で感想を述べた。

 「新番付が楽しみだった」と朝はいつもより早めの午前6時に起床。「(番付の)名前が大きくなっているのを見て、三役に上がった実感が湧きました」と目をほそめた。わずか1年で三役に昇進。「想像していませんでした」と漏らすものの、初詣は「2024年は三役昇進」を祈願したという。「1日でも早く上の番付にいきたいと思っていました。今年の夢が早い段階でかなってうれしい」

 小結は初日から横綱、大関陣との連戦が組まれるのが慣例となっている。厳しい戦いが待っているとはいえ、ここ2場所で貴景勝や阿炎らに勝利するなど貴重な経験を積んでいる。「序盤戦の5日間が勝負になる。残り2週間でしっかり準備して頑張りたい」と目を輝かせた。

 昨年9月に20歳未満の幕下以下力士と飲酒した件で、このほど日本相撲協会から厳重注意を受けた。会見の冒頭では師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と謝罪。師匠は「今後は大の里を相撲道にまい進させていく」と述べ、大の里は「たくさんの方に迷惑をかけた。場所で頑張って、勝つ姿を土俵で見せたい」と話した。

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