遼5戦4度目予選落ち「去年練習していないツケが回った」

[ 2013年3月3日 06:00 ]

第2ラウンド、予選落ちが確実となり、沈んだ表情でコースを後にする石川遼

USPGAツアー ホンダ・クラシック第2日

(3月2日 米フロリダ州パームビーチガーデンズ リビエラCC(7110ヤード、パー70)
 石川遼(21=フリー)は、またしても予選落ちとなった。4バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの73と崩れ通算8オーバー、148の132位。今季5戦で4度目の屈辱を味わった。ルーク・ガスリー(米国)が63で回り、通算9アンダーで単独首位。タイガー・ウッズ(米国)は通算イーブンパーの65位で予選通過。昨年覇者のロリー・マキロイ(英国)は歯痛で途中棄権した。

 135位から出た石川は予選通過に8打も及ばなかった。前戦でようやく決勝ラウンドに進出。だが、一気に上昇気流に乗るもくろみはあっさり崩れ、「予選を通った、落ちたということだけしか話せないのは一番ふがいない」と歯がゆい心境を語った。

 1番でバーディーを奪ったまでは良かったが、3番で第2打を池に入れてボギー。6番でバンカーの脱出に失敗してダブルボギーを叩いた時点で決勝ラウンド進出の可能性はなくなった。ショットのミスも響いたが、それ以上に深刻なのはパット。13番では90センチから3パットでダブルボギーとするほどで、「去年、練習していないツケが回ってきた」と漏らした。

 昨シーズンは腰痛に悩まされ、同じ姿勢を続けて腰に負担のかかるパット練習には時間を割けなかった。ヒットする場所が打つたびに微妙にずれているのはそのため。「やっと3週間くらい前から練習できるようになってきた。成果が出るのはこれからだと思う」との見通しを語った。

 実際、パット以上に練習量をこなしたショットには手応えもある。ただ、有力選手はメジャーを見据え、これから調子を上げていくのも事実。石川が復調を待てる時間もそう長くあるわけではない。「何をしにここに来ているかというと勝つため。目指すところはそこでいい」とあくまで志は高い。

 理想と現実のギャップをいつ埋められるのか。次戦は昨年2位のプエルトリコ・オープン。「今年は今年で気持ちを入れ替えていく」と得意の大会で反撃を期していた。

続きを表示

2013年3月3日のニュース