批判浴びても…小塚崇彦の父「あのお母さんがいなかったら今の真央はない」

[ 2011年12月26日 06:36 ]

フィギュアスケート全日本選手権、女子フリーでフィニッシュを決める浅田真央

フィギュアスケート全日本選手権最終日 女子フリー

(12月25日 大阪・なみはやドーム)
 浅田真央(21=中京大)がスケーターとしての礎を築いてくれた母に、魂の演技を届けた。

 浅田がスケートを始めた5歳のころから、競技経験のない匡子さんが浅田と姉・舞を指導。「素人が何をやっているんだ」という批判の声にも、匡子さんは負けなかった。技術面など分からないことがあれば、小塚崇彦の父で68年グルノーブル五輪代表の嗣彦(つぐひこ)氏(65)らに熱心に質問した。コーチングの術を書いた用紙を手に、浅田の練習をリンクサイドから見守った。「凄く研究熱心な方だった。あのお母さんがいなかったら、今の真央はない」と嗣彦氏は断言する。

 浅田家は昨年、名古屋市内の自宅の隣にもう1軒、家を購入。関係者によると、匡子さんは「荷物の整理もできるし、ガーデニングもできる」と満面の笑みを見せたという。愛娘の競技を最優先してきた母は、ようやく自分の時間を持てるはずだった。だが、浅田が大人への階段を上るにつれ、体調は悪化した。浅田は「(母は)元気です」と周囲には気丈に振る舞っていたが、今春以降、容体は深刻になり、9日に天国へ旅立った。

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2011年12月26日のニュース