佳菜子 まさかの自滅「本当に自由に滑っちゃいました」

[ 2011年12月26日 06:00 ]

フィギュアスケート全日本選手権、女子フリーでステップで転倒した村上佳菜子

フィギュアスケート全日本選手権最終日 女子フリー

(12月25日 大阪・なみはやドーム)
 初優勝を狙った女子SP1位の村上佳菜子(17=中京大中京高)は、フリーでステップで転倒するなどミスが相次いで107・13点の6位に沈み、合計172・69点で2年連続の3位に終わった。SP3位のGPファイナル銀メダリスト鈴木明子(26=邦和スポーツランド)はジャンプのミスを連発したものの、合計179・27点で2位だった。

 泣いていいのか、笑っていいのか。思いもよらぬ失敗に、演技を終えた村上の頭の中はパニック状態だった。初の日本一を狙える絶好の位置につけていたが、まさかの自滅。演技前に山田満知子コーチから「自由に楽しく滑っておいで」と声をかけられてリンクに立ったが「本当に自由に滑っちゃいました」とペロリと舌を出した。

 プレッシャーのかかる最終滑走。2つ目のジャンプの苦手の3回転ループが1回転になった。さらに中盤の3回転フリップも両足で下りてしまった。負の連鎖は止まらない。終盤のステップでは右の爪先が左のかかとにひっかかり、氷の上にド派手に突っ伏した。

 リンクから上がる際にもつまずいてしまい、場内は笑いに包まれた。最後までドタバタ劇となったのも、明るい性格の村上らしい。「今回は悔しいというより不思議な気持ち。次はこんなへんなミスはしたくない」。大人の佳菜子を見せる舞台は2度目となる来年3月の世界選手権だ。

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2011年12月26日のニュース