安藤主将「ムルギがいたから」ケニア人留学生が見本

優勝し、指さしポーズでゴールする豊川のワイナイナ・ムルギ

男子第６２回・女子第２３回全国高校駅伝

（12月25日 京都・西京極陸上競技場発着＝男子７区間４２・１９５キロ、女子５区間２１・０９７５キロ）
　女子は豊川（愛知）が１時間７分２９秒で２年ぶりに制し、埼玉栄（埼玉）、筑紫女学園（福岡）に並ぶ史上最多の３度目の優勝となった。

　競技場に戻ってきた豊川の１区・安藤主将は、アンカーのムルギを見つけると迷わず抱きついた。「この子がいたから頑張って来られた」。ともに過ごした３年間を２位に２４秒差をつける圧勝で締めくくり、優勝インタビューの間、２人は手をつなぎ喜びを分かち合った。

　安藤は高校総体３０００メートル２連覇のケニア人留学生を見本にしてきた。最も影響を受けたのは足の使い方。「私はふくらはぎ。彼女はハムストリングを使って走っていた」。より大きな筋肉を意識したことで「楽に走れるようになった」と力をつけた。昨年は同じ１区で１１位だったが今年は３位。主将の好走に他の選手も続いた。昨年は３連覇を逃したが、１年で王座に返り咲いた。森監督は「会心のレース。この一年で勉強したので同じことをするだけ。来年も優勝したい」と史上初の４度目の頂点を視野に入れていた。