福島「楽しかった」海外勢に真っ向勝負

[ 2010年5月8日 19:28 ]

女子100メートル11秒27の好記録で2位の福島千里

 【国際グランプリ大阪大会】体格もキャリアも勝るブラウンら海外勢に真っ向勝負を挑み、日本記録に0秒06と迫った。女子100メートルで堂々の2位となった福島は「本当に楽しかった。自分のレースができ、自信になる」と顔をほころばせた。

 得意のスタートは反応時間0秒130で全体の2位。勝者のブラウンを0秒027上回った。トップスピードに乗ってからは徐々に引き離されたものの、中盤まで互角に渡り合い「終盤に離されたが力まずに走れた」と手応えを感じていた。
 4月末に100メートル、今月に入って200メートルで自らの日本記録を更新したばかり。世間の目が記録に向きがちの中、本人は勝負に徹した。「キャンベル選手が自分の目標タイムくらいで走ってくれたので、差が実感できてよかった」と感謝した。
 「強い人との差はすべて。これからの練習が楽しみ」と笑う。指導する中村監督が「責任感が強く、人の2倍くらい練習している」という勤勉さにも火が付いた。成長著しい21歳は「日本選手権でアジア大会の代表入りを決め、アジア大会で優勝を目指す」と力を込めた。

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2010年5月8日のニュース