アジア5カ国対抗 日本、10トライで大勝

[ 2010年5月8日 16:30 ]

日本―アラビアンガルフ 後半、相手選手を振り切り、突進する木津

 来年ニュージーランドで開かれるラグビーのワールドカップ(W杯)出場権を懸けたアジア5カ国対抗は8日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、7大会連続のW杯出場を目指す日本はアラビアンガルフから10トライを奪って60―5で大勝し、2戦2勝で勝ち点を12に伸ばした。アラビアンガルフは1勝2敗。初戦の韓国戦から先発メンバーを9人入れ替えた日本は、前半15分にCTBトゥプアイレイ(キヤノン)のトライで先制。前半を26―0で折り返すと、後半は初代表のCTB金沢(リコー)のトライなど6トライを重ねた。日本は15日に同ラグビー場でカザフスタンと第3戦を行う。

 チームが課題としたのは、序盤の20分にどれだけ動けるか。しかし、日本はアラビアンガルフの鋭い出足に戸惑い、最初のトライを奪うまで15分もかかった。その後は得点を積み重ねたものの、カーワン・ヘッドコーチは「もっと早く楽な展開にすべきだったが、できなかった」と厳しい言葉を並べた。
 初戦の韓国戦でも開始早々にミスを連発。この日も序盤にオフサイドなどの反則や、ラインアウトでタイミングが合わないなど、好機をつぶす場面が目立った。先発のうち8人はキャップ数が1けたとフレッシュなメンバーで臨んだとはいえ、流れをつかみきれなかった。
 2戦2勝と順調に勝ち星を伸ばし、W杯の出場権獲得には近づいている。若手が奮闘するなど収穫もあった。それでも菊谷主将は「W杯出場は大前提。目の前の課題を克服していかないと、先はない」と気持ちを引き締めた。

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2010年5月8日のニュース