室伏 集大成の五輪へ第一歩!今季初戦は内容重視

[ 2010年5月8日 19:48 ]

 【国際グランプリ大阪大会】最後の投てきを終えた35歳の室伏は、苦笑交じりで小首をかしげた。試運転となった今季初戦は80メートルラインに届かず、77メートル86。ただ2年後のロンドン五輪を「集大成」と位置づける鉄人にとっては予想通りの滑り出しだったようだ。「試合勘の問題や感覚のずれもあったけど、現段階では満足のいく内容」と努めて明るく振る舞った。

 昨季は腰痛や股関節痛に苦しみ、世界選手権(ベルリン)を欠場した。最も意識したのは体への負荷を考えた筋力のバランス感覚や使い方で「(77メートル台の)3投目と6投目はすごくいい内容の投てきだった」と総括。優勝した新鋭のナザロフ(タジキスタン)にも刺激も受け「内戦などで厳しい環境の中で戦う魂が伝わった」と評価した。
 今季は五輪へ仕切り直しの年だ。2大会連続メダリストは「ドーピング問題なしに金メダルを取るのが僕の夢」と復活への一歩を踏み出した。

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2010年5月8日のニュース