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【東京理科大学】近代科学資料館が企画展「『坊っちゃん』とその時代」

[ 2016年6月18日 05:30 ]

 東京理科大学近代科学資料館は6月23日~8月10日に「坊っちゃん」発刊110年、夏目漱石没後100年を記念した企画展「『坊っちゃん』とその時代~明治期の科学者と夏目漱石の交友を探る~」を開催する。漱石の生涯をたどり、彼と交流のあった科学者を紹介しつつ、文学作品の中の科学実験や数学論について紹介。また、熊本地震の被災文化財支援金の募金も行い、漱石ゆかりの熊本の復興を支援する。

 東京理科大学の前身である「東京物理学校」は、明治14(1881)年に東京大学を卒業間もない若き21人の理学士らにより創立された。創立者たちは「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」との建学の精神を掲げ、理学の普及運動を推進した。

 漱石は「坊っちゃん」の主人公を東京物理学校卒業生とするなど、当時の創立者たちと親交があった。こうしたことから、この企画展では漱石の生涯をたどり、彼と交流のあった科学者や「吾輩は猫である」「草枕」といった文学作品の中の科学実験や数学論について紹介していく。また、熊本の第五高等学校時代の漱石の教員総代祝辞(複製)展示や、彼に科学の興味を与え続けた教え子の寺田寅彦の防災研究に関する資料も展示する。

 さらに、熊本県および熊本市の協力により、夏目漱石旧居など熊本の文化財の現状を写真パネルで紹介。熊本地震の被災文化財支援金の募金を行い、被災した文化財の復興支援協力を行う。

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