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【東京経済大学】「大倉喜八郎 進一層館」が都選定歴史的建造物に

[ 2017年3月30日 05:30 ]

大倉喜八郎 進一層館の外観
Photo By 提供写真

 東京経済大学国分寺キャンパス内にある「大倉喜八郎 進一層館(しんいっそうかん)Forward Hall」が3月23に、東京都選定歴史的建造物に選定された。

 東京都選定歴史的建造物は、歴史的な価値を有する建造物(歴史的建造物)のうち、景観上重要であるとして都景観条例第22条に基づき都景観審議会の答申と所有者の同意を得て都知事が選定するもので、現在89件が選定されている。

 「大倉喜八郎 進一層館」は1968年から2014年までの長年にわたって図書館として学生や教職員、卒業生それに地域住民などに親しまれていた。天井までの高さが4メートルもありながら、柱が1本もない斬新な空間を演出している点などが評価され、大学図書館として初めて日本建築学会賞を受賞し、のちの大学図書館業界に影響を与えた。

 2014年の新図書館完成にともない、旧図書館となった本館をリニューアルした。「進一層(しんいっそう)」とは「困難に出合ってもひるまずに、なお一層前に進む」という、現代の「チャレンジ精神」に近い意味である。同大学の前身大倉商業学校の創立者である大倉喜八郎が使用していた言葉で建学の精神となっている。

 現在、旧図書館から受け継いだ空間を生かしつつ、約320人収容できる多目的ホールや史料展示コーナー、校友センター、キャリア・サポートコース事務室などが配置され、学生をはじめ多くの大学関係者に活用されている。

 2015年度には公益財団法人日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞を受賞している。

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