藤井叡王反省「攻めていったが無理筋だった」3・5棋王戦第3局以来の黒星

[ 2023年4月24日 04:55 ]

叡王戦五番勝負第2局、敗れた藤井聡太叡王(提供・日本将棋連盟)
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 藤井聡太叡王(20)=王将、竜王、王位、棋王、棋聖含む6冠=が挑戦者に菅井竜也八段(31)を迎えた第8期叡王戦5番勝負第2局が23日、名古屋市の名古屋東急ホテルで指され、115手で先手菅井が制した。戦型は菅井の三間飛車から相穴熊へ進み、藤井の仕掛けに柔軟に対応した菅井がリードを奪って逃げ切った。

 3月5日の棋王戦第3局以来の黒星となった藤井は「攻めていったが無理筋だった。うまく対応されて形勢を損ねた」と反省した。ここが勝機と踏み込んだが、菅井の柔軟な応接に突破はかなわず、深手を負った。

 時間管理の難しさも浮き彫りになった。1分将棋へ突入した70手目で菅井は1時間5分も残した。現在1勝0敗と先行する並行開催の名人戦7番勝負は8タイトル中、最長の持ち時間9時間。秒単位の消費が切り捨てにならず加算されるチェスクロック方式の叡王戦での4時間は最短となり、時間感覚の修正が求められた。

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