古市憲寿氏 西村大臣に「一線越えた」と強い不快感 「辞職してもいいぐらい」「多分友達いない」

[ 2021年7月10日 15:42 ]

テレビ朝日の社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(36)が10日、テレビ朝日「中居正広のニュースな会」(土曜正午)に生出演。酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、取引金融機関から順守を働きかけてもらうと8日の記者会見で表明していた西村康稔経済再生担当相(58)の発言に対して強い不快感を示した。

 まずは、東京都などに4度目の緊急事態宣言が出ることについて聞かれた元NHK解説委員でジャーナリストの柳澤秀夫氏(67)がリモート出演で「今回も焦点はお酒なんですよね。飲食(店)でお酒を提供するところは休業してくださいってことなんですけど…」と話し出し、その中で「物議を醸した話があって、西村大臣が記者会見で金融機関もお酒を提供するようなお店に対しては出さないように働きかけをしてほしいというふうなことを言ったがためにですね、それはちょっと法律的に根拠もないんじゃないかということで相当強い反発が出て、これは大臣も撤回しました。果たして4回目の緊急事態宣言でどこまでその効果が期待できるのかってことについては街頭でも否定的な声も聞かれますし、スタジオにいらっしゃる方もですね、『馬鹿なのかな』っていうふうなことも見解として示されたぐらい…」と7日に古市氏がツイートした「本当に東京に緊急事態宣言を出すのなら『馬鹿なのかな』という感想しかない」を引き合いにコメントした。

 これに「別に僕って言えばいいじゃないですか。古市って言えばいいじゃないですか」と割って入った古市氏。柳澤氏に続いて、番組MCの中居正広(48)から意見を求められると「西村大臣の発言、一線越えたと思いますね。やっぱり法的根拠がないのに金融機関、酒の販売業者に対して圧力をかけたっていう。これ自体が優越的地位の濫用っていう法律違反って話もありますし、憲法違反って可能性もありますし。だからそういうことを大臣が言っちゃう状況っていうのがすごいまずいなと思っていて」とまずは見解を示した。

 ここで、中居は「もちろん撤回されましたから…」とコメントを差し挟んだが、古市氏は「多分ね。西村大臣、多分友達がいないんですよ。だから、普通、友達か、もしくは官僚の信頼がなくて。普通は多分ああいうふうに会見する前に、事前に仲のいい友達とか仲間とか官僚とかに多分言うと思うんですよ。そこで多分止めてくれる人が誰もいなかったってことが。西村さんに多分周りに優秀なブレーンなり仲間がいなくて。もう、この発言って本当にまずいので。本当だったら辞職してもいいぐらいのまずい発言だと思います」と早口で一気にまくし立てた。

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2021年7月10日のニュース