星野源 大病を乗り越え 初めての紅白は「記憶ないんですよ、緊張しすぎて」

[ 2021年6月25日 14:50 ]

星野源
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 俳優でシンガーソングライターの星野源(40)が24日放送のNHK総合「SONGS」(木曜後10・30)に出演。紅白歌合戦に初出場した際の「記憶」について明かした。

 星野はインストバンド「SAKEROCK」で活動後、2010年にソロデビューし、2012年に、くも膜下出血と診断されたため、活動を休止。活動休止当時について「ずっと好きで聞いてたR&Bとか、ソウルミュージックとか、ディスコティックなものはそれまでは自分の音楽ではやってなかったんですけど、それが唯一、療養中に聞けたんです。それまでは静かな曲も好きだし、激しいのも好きだったんだけど、どっちもつらくなっちゃって。静かなのだと苦しくなるし、激しいのだともうつらいし。でも何かR&Bとソウルはゆったりしたリズムというか、そんなに速いリズムではないのに、元気になるし、ものすごく安心するような感じがあって」と回顧。「好きだけど、自分には似合わないと思ってたけど、ちゃんとやってみよう!と思って、曲づくりをしていて、『SUN』っていう曲ができた」と楽曲誕生の秘話を明かした。

 その後、2015年に「SUN」でNHK紅白歌合戦で初出場を果たした。以前から親交があった大泉も審査委員席で星野の晴れ姿を見守った。

 当日について「記憶ないんですよ、緊張しすぎて」「初めての紅白でとんでもなく緊張していて」と星野。「紅白の場って戦場がないですか。僕が初めて出た年は今、戦場感がちょっと落ちついているんですけど、増し増しで戦場だったです。まだ全然戦場だった、もっと大変だったんです。カットが切り替わる、ほんとに零コンマ何秒でギリでスタッフさんはけてるんで、本当にマジックですよね。なんかうまく行くじゃないですか。もうダメだ!って瞬間がいっぱいあるんですけど、きれいに行くんですごいですよね」と苦笑しつつ「マイクもらってから記憶なくって、歌い終わった瞬間の大泉さんの顔からの記憶。喜びの大泉さんが俺の紅白の記憶。『あ、成功した!』みたいな。『やり終えた!』みたいな。うれしかったです、あんなで喜んでくれて」と感謝した。

 大泉も「大病して休まれていた時期を知ってたから、こんな華々しい復活をなさってってもう…審査員席から拍手を送ったのを覚えてますね。やっぱりね、涙が出るぐらい感動しましたよ」と振り返った。

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2021年6月25日のニュース