逃げた牛を救済へ 米人気ソングライターが所有する農場への引き取りを申し出る

[ 2021年6月25日 10:37 ]

逃げた牛の引き取りを申し出たソングライターのダイアン・ローレンさん(AP)
Photo By AP

 米ロサンゼルス南東部のピコリベラ市内にある食肉処理場から逃走し、住宅街に迷い込んで大混乱を引き起こした牛の群れに対し、グラミー賞を受賞しているソングライター(作詞&作曲家)、ダイアン・ウォーレンさん(64)が自身の保有する動物救済を目的とした農場への引き取りを申し出た。当局によればすでに食肉処理場のオーナーとの交渉が始まっており、移送を可能にするためにはカリフォルニア州当局の認可待ちだと伝えられている。

 偶然に開いていた食肉処理場の門から逃げてしまったのは40頭の牛。その後、袋小路に追い詰められて捕獲されたものの、牛に踏みつけられた1人が病院へ搬送され、4人家族に突進したために警官に射殺された牛もいた。

 ウォーレンさんは1996年アトランタ五輪の公式ソングでグロリア・エステファンが歌った「REACH」の製作に携わり、映画「アンカーウーマン(原題はUP CLOSE AND PERSONAL(1996年)」の主題歌となった「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー(セリーヌ・ディオン)」でグラミー賞を受賞。ホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリー、リアン・ライムズ、フェイス・ヒル、エアロスミスなどに楽曲を提供している人気ソングライターで、AP通信によれば「ニュースで1頭が逃げまどい、それを捕獲しようとする場面を見ましたが、泣き叫んでいて見ていられませんでした。私が牛を助けるのは初めてではありません。全体的に見れば心が痛む出来事ですが、少しだけ救われたのではないでしょうか」と語っている。

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2021年6月25日のニュース