新国立劇場 オリジナル戯曲全文を期間限定で無料公開「おうちで戯曲」23日からスタート

[ 2020年4月20日 14:53 ]

 新国立劇場は20日、同劇場のために書き下ろされた戯曲全文を期間限定で無料公開する巣ごもりシアター「おうちで戯曲」を23日からスタートすると発表した。

 毎週2作品をそれぞれ2週間ずつ限定公開。1カ月以上にわたってさまざまな戯曲をネットで楽しむことができる。

 演劇芸術監督・小川絵梨子氏は「お家で演劇の世界を楽しんで頂きたいとの思いから、これまで新国立劇場に書き下ろされた数々の『戯曲』を、"戯曲"家(劇作家)の方々のご厚意とご協力を得て公開致します」と説明し、「新国立劇場演劇では、権利関係や音楽著作権などの問題があり公演映像のネット配信が難しいところがあります。そこで、演劇の土台であり、稽古場での設計図でもある、大切な『戯曲』に、是非この機会に触れて頂けたらと思いました。公開に当たり、ご快諾下さった方々に、心より感謝申し上げます」と感謝。「個人的なことですが」と前置きしつつ「自分が演出をする際は戯曲の存在が非常に大きく、戯曲に頼って、戯曲に助けられて、戯曲に教えてもらって、戯曲に楽しませてもらっています。戯曲があるから作品を作れるし、作りたいと思う事ができています。
「戯曲」の豊かさや楽しさを、共に感じて頂けましたら幸いです」と記している。

 公開スケジュールは23日午後3時からは蓬莱竜太「エネミイ」(2010年7月初演)、早船 聡「鳥瞰図」(2008年6月初演)、30日午後3時から倉持裕「イロアセル」(2011年10月初演)、長塚圭史「音のいない世界で」(2012年12月初演)、5月7日午後3時から蓬莱竜太「まほろば」(2008年7月初演)、鄭義信「焼肉ドラゴン」(2008年4月初演)、14日午後3時から長塚圭史「かがみのかなたはたなかのなかに(2015年7月初演)、鄭義信「赤道の下のマクベス」(2018年3月初演)、21日午後3時からは調整中となっている。

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2020年4月20日のニュース