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テレビに出なくてもライブは超満員 衰えぬジュリーの魅力とは

恒例の正月ライブの東京公演を行い、熱唱する沢田研二 (提供写真)
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 「ジュリー」こと沢田研二(68)が元気だ。

 グループサウンズ「ザ・タイガース」のボーカルとしてデビューし、今年で50周年。これまでの全シングル曲の中から50曲、ワンコーラスずつ歌い上げるライブを7月から60公演以上行うという。洋邦問わずロックスターの高年齢化が進んでいる昨今といっても、68という年齢にしてはかなり過酷なツアーだ。そしておそらく、どの会場も満員にしてしまうだろう。

 1月8日に取材した恒例の正月ライブでもあらためて実感したが、ジュリーの集客力はすさまじい。MCで自ら触れていたが「輝いていた期間は、よく考えるとごく短い」。長らくヒット曲といえるシングルも出していない。ライブで披露する、よく知られたヒット曲は多くて数曲。なのになぜ人は足を運ぶのか。

 かつては、その圧倒的な色気でセックスシンボルの座をほしいままにした。デビュー当時は酷評された歌も、本人の努力の結果、独特の味わいを持つようになった。デヴィッド・ボウイとミック・ジャガーを合わせたような和製ロック・アイコンだった。

 今は白髪にひげを蓄えた、恰幅(かっぷく)のいい好々爺のルックス。音域も広いというわけではない。ただ、やっぱり見る者を納得させてしまうスター性がジュリーにはある。ステージを見ていると強く感じるのが、まわりにどう思われようと、自分の信念を貫き通す愚直な姿勢。ここにスターの源があると感じる。

 2011年の東日本大震災以降、歌を通じて災害の風化に警鐘を鳴らし続ける一方、反原発の姿勢を示し、変えることはない。

 震災当日の3月11日には、12年以降毎年、震災と反原発をテーマにしたCDを自主発売し続けてきた。正月ライブでは、そのCD5枚に収録された曲のみで本編を構成した。「大声でなんだかんだ言うのは大嫌いですけど、自分で作ったものですから。一気に公開する機会を自分で作ってしまいました。いろんな人にいろんなことを言われるが、僕のことは僕に決めさせてほしい」。かつてのヒット曲を期待するライトなファン層には期待外れかもしれないが、足を運んだ3000人以上は満足そうだった。

 一方で「自身の主張が強すぎて番組で使いにくいと話す関係者もいる」という指摘もあり、実際に近年はテレビ出演も少ない。壇上で50周年記念ライブについて語った際「テレビに出ないでも、ライブを60カ所以上でやれるんや。そらあんた、腐ってもタイやで!」と叫んだ。多くのファンが支えてくれる。生き方への強い自信と自負に映った。

 今度は趣向を変えて数々の名曲のヒットパレードとなるライブが待っている。支え続けてきた熱心なファンにとっては、とびきりのご褒美になりそうだ。(記者コラム)

[ 2017年1月15日 08:00 ]

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