タワレコ看板娘メジャーデビュー!「ビリギャル」劇中歌に抜てき

[ 2015年3月31日 05:32 ]

メジャーデビューが決まったタワーレコード渋谷店の店員Saku

 東京のレコードショップ「タワーレコード渋谷店」で働きながらインディーズで歌手活動中のSaku(サク、22)が、5月1日に公開される話題の映画「ビリギャル」の劇中歌の歌手に大抜てきされた。これに伴い、念願だったメジャーデビューが決定。プロ歌手を夢見て約3年前から働いてきた“タワレコの看板娘”が、シンデレラストーリーを体現することになった。

 映画は、昨年の年間ベストセラー4位を記録した「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」が原作。配給の東宝によると、レコード店の店員からプロ歌手を目指すSaku自身が「映画のストーリーと重なる」として、まだ無名ながら起用した。Sakuはまだ信じられない様子で「本当に光栄です」と喜んでいる。

 書き下ろした劇中歌は「START ME UP」。映画公開に合わせ、4月29日にシングルで発売する。所属事務所はメジャーデビューを「早くても年内」と想定してきただけに、半年以上の前倒しはうれしい誤算だ。

 一方で、もともと同日発売を告知してきたアルバム「FIGHT LIKE A GIRL」は予定通りリリースする。こちらはインディーズ作品で、メジャー作品と異例の同時発売となる。

 映画で主人公を演じる有村架純(22)は「Sakuさんとは偶然にも年が同じで、お互い道は違えども、頑張りたいと思う気持ちに凄く似ているものを感じた。(劇中歌は)きっと皆さんの耳に残る曲で、背中を押してくれる作品だと思う」と絶賛した。

 Sakuはタワレコ渋谷店で外販部に所属。主にライブハウスなどの即売コーナーにエプロン姿で立っており、メジャーデビュー後も仕事を続けるという。

 ◆Saku(サク) 1992年(平4)11月19日、広島県生まれ。昭和音大短期大学部卒。高校時代から路上ライブなどで活動。12年6月にタワーレコード渋谷店でアルバイトを始める。昨年2月に発売した初ミニアルバム「Bed Room e.p.」は同店の週間インディーズチャートで1位、メジャー歌手を含んだ総合チャートでも2位を記録した。

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