ヘリウム事故でアイドル救急搬送の番組、放送終了が正式決定

[ 2015年3月31日 16:40 ]

 番組収録中にヘリウムガスを吸って女性アイドルグループ「3Bjunior(スリー・ビー・ジュニア)」のメンバー(12)が意識を失う事故が起きたBS朝日のバラエティー番組「3Bjuniorの星くず商事」(土曜深夜3・00)が正式に終了することが31日、分かった。同日に行われたテレビ朝日の定例会見で発表された。

 1月28日での収録で、メンバーは吸うと声が変わるヘリウムガスを使ったゲームでガスを一気に吸い込み、直後に倒れた。専門医からは、脳の血管に空気が入り血流が妨げられる「脳空気塞栓(そくせん)症」と診断された。その後、入院を経て、今月10日に退院。同局の吉田慎一社長によると「意識もしっかり翌日から学校にも通っている」という。「番組収録中にこうした事故を起きてしまい、あらためてご本人、ご家族、関係者も含めて話をさせていただいている。(補償問題なども)誠心誠意、ご家族の方と話をしている」と現状を報告した。

 事故を受け、事実関係の調査、原因究明、再発防止策を検討するために立ち上げられた「救急搬送事案検証委員会」に関しては、調査は最終段階とし「まとまり次第、何らかの形でお知らせしたい」とした。事故発生後、放送を休止していた番組はBS朝日との協議の結果、「総合的な判断」として放送を終了することになったという。

 同局ではジャニーズ事務所の人気7人組グループ「Kis―My―Ft2」の冠番組となる新番組「キスマイGAME」(火曜深夜0・15)の初回収録中に、出演者が怪我をする事故も発生。23日午後9時45分ごろ、番組内の鬼ごっこ企画の収録中、鬼の役をやっていた四足走行ギネス記録保持者の男性(18)が勢い余って、前頭部を柱にぶつけた。収録は一時中断し、現場で応急手当後、病院へ運び、すぐに治療を受け、全治一週間と診断された。平城隆司常務は「収録中に出演者が怪我をされたことに関しては大変申し訳ないと思っております。ただ、抜糸も終わり、本人の体調も良好と報告を受けています」と話した。

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2015年3月31日のニュース