森繁和氏 巨人・菅野 狙い球絞らせない“これぞ菅野”という投球

[ 2024年4月5日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2024年4月4日    バンテリンD )

<中・巨>初回、中田(手前)に投げ込む巨人の先発・菅野(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 【森繁和 視点】立ち上がりの巨人・菅野は変化球が制御できず三好に四球。どうなることかと思ったが、使える球を探りながら3回ぐらいからテンポ良く考えた通りの投球ができるようになった。

 ツーシームが右打者の内角に食い込み、外角に鋭く曲がるカットボールの切れも出てきた。そこにスライダーと抜いたカーブがあってフォークが落ちる。直球にも力があった。いろんな球種を同じようなフォームで打者の手元で変化させている。打者は狙い球を絞ろうにも絞れない。4回、中田には内角直球を空振りさせた後、カットを2球続けて三ゴロ併殺。5回の木下も内角の直球を2球続けて追い込み最後はカットで二ゴロ併殺。狙い通りに打たせて仕留めている。これぞ菅野という投球だった。

 今年の救援陣は充実している。カギは先発。戸郷、山崎伊に菅野が加われば、強固な3本柱になる。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月5日のニュース