大野豊氏 広島の逆転劇を呼んだ堂林の価値ある四球 “諦めないでいくぞ”というムードを持ってきた

[ 2024年4月5日 05:45 ]

セ・リーグ   広島6-3ヤクルト ( 2024年4月4日    マツダ )

<広・ヤ>2回、堂林は左前打を放つ(撮影・奥 調)
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 【大野豊 視点】8回の逆転劇。同点打の上本、勝ち越し打の松山も素晴らしい働きだったが、直前の2死一塁から堂林が選んだ四球が効いた。単なる四球ではない。その直前の1死三塁から小園の一ゴロで本塁突入した三塁走者が憤死となり、好機がついえたかに思われた直後。再び走者を得点圏に進めて相手に嫌な雰囲気を漂わせ、広島には“諦めないでいくぞ”というムードを持ってきた。7回の2点二塁打の会沢、8回の堂林、松山とベテランが頑張った。非常に大きい逆転勝ちといえる。

 先発の大瀬良も5回までは非常に躍動感があり、気迫のこもった投球だった。だが6回に死球と2四球で1死満塁とされ、サンタナへの2ストライクからの外ボール要求がシュート回転して真ん中に入った。悔やまれる1球だろう。ここで踏ん張れなかったのが、もったいなかった。次回への課題としてほしい。 (本紙評論家)

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