大谷翔平 ジャイアンツ戦第3打席は左飛 開幕から32打席ノーアーチは打席数では自己ワースト更新

[ 2024年4月2日 12:35 ]

<ドジャース・ジャイアンツ>3回、右翼線二塁打を放つドジャース・大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が1日(日本時間2日)、本拠地でのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。第3打席は左飛に倒れた。これまでシーズン1号が最も遅かったのは、2022年の開幕8試合、31打席目。これで自己ワーストを更新する32打席ノーアーチとなり、今季初アーチが待たれる。

 第3打席は5回2死走者なしの場面で迎えた。昨季メジャーデビューした右腕キートン・ウィンとこの試合3度目の対戦。あっさり2球で追い込まれると、その後粘ってフルカウントまで持ち込むも9球目の外角チェンジアップに泳がされて左飛に打ち取られた。

 初回は先頭のムーキー・ベッツ内野手が左中間を破る三塁打を放って先制機で迎えた第1打席。ジャイアンツ内野陣は後ろに下がっていた状況で、カウント1-1からチェンジアップに泳がされて二ゴロに倒れたが、最低限の仕事でチームに先制点をもたらした。

 3回の第2打席は1点リードの1死一塁で迎えた。2ボールからの3球目のツーシームを引っ張り込むと、一塁ベース寄りにいた一塁手の脇を抜く痛烈な当たりで右翼線へ転がり、悠々と二塁に達した。そして3番のフレディ・フリーマン内野手が中前へ適時打を放つと、4番のウィル・スミスの右犠飛で大谷が本塁へ生還してリードを広げた。

 大谷は30日のカージナルス戦で打球速度113.9マイル(約183.3キロ)の痛烈な右前打を記録。31日のカージナルス戦では球団史上最速安打となる打球速度115・8マイル(約186・3キロ)の超速エンタイトル二塁打を右翼線へ放った。4点を追う6回先頭でのこの一撃が呼び水となり、逆転勝利を呼び込んだ。

 打球速度は本塁打級ながら、本塁打が出ない要因の一つが「打球角度」だ。平均打球角度が昨季の13・2度から、今季は7・5度へ急落。長打になりやすい打球速度と角度を組み合わせた「バレルゾーン」の打球は、ここまでわずか3本しか出ていない。

 大谷は30日のカージナルス戦後、自身の打撃の状態について「見え方自体は悪くないですけど、タイミングと距離の問題かなと思いますね」と自己分析していた。これで開幕から自己ワーストを更新する32打席ノーアーチとなったが、安打は積み重ねており、初アーチへの期待も高まっている。

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