西武・甲斐野 ファッションは直球勝負!コーデは「奥さんに決めてもらっています」

[ 2024年4月2日 06:00 ]

私服姿でポーズを決める甲斐野(撮影・木村 揚輔)
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 心地よい陽気で着こなしの幅も広がる春。おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」は、今年も春夏コレクションがスタートする。今回はソフトバンクから西武に移籍し、セットアッパーとして存在感を示す甲斐野央投手(27)。1メートル88の長身を誇る右腕が、ファッションへのこだわりを語り尽くした。(取材・福井 亮太)

 ――すっかり春の陽気となりました。本日のテーマを教えてください。

 「シンプルですね。好きなモノトーンに、ちょっと爽やかめの青のパンツを合わせました」

 ――いつもシンプル?

 「柄とかブランドロゴが多く入っている服が好きじゃないんですよね」

 ――コーデはいつもどうやって決めている?

 「基本は奥さんに決めてもらっています。奥さんもガチャガチャする感じがあまり好きじゃないみたいで。シンプルイズ、ベストですね」

 ――買い物はいつも奥さんと一緒に?

 「そうですね。まずは気に入った服を見てもらって“いいじゃない”とか“やめた方がいいよ”と言ってくれる。奥さんがファッション好きでいつも提案してくれるので助かっています」

 ――買い物はどこに行くことが多いか?

 「まだ引っ越してきてから買い物は行けてないです。子供がいて、子供を第一に考えて出かけるので、ぶらっと行ったところで買う感じですね」

 ――ネックレスが格好いい。

 「これはティファニー(※1)のネックレスで2、3年前に買いました」

 ――お気に入りのポイントは?

 「明石健志さん(現ソフトバンク2軍打撃コーチ)に憧れて買っちゃいました。健志さんが着けているのを見て、格好いいなと思って。“僕も欲しいんですけど”ってお願いして、まねしました」

 ――実際着けてみて感想は?

 「憧れて着けてみたけど、やっぱり明石健志にはなれなかったですね(笑い)」

 ――靴もシンプルながら存在感がある。

 「これはエルメス(※2)です。靴はいいものを長く使いたいと思って買いました」

 ――好きなポイントは?

 「ワンポイントでエルメスの(頭文字の)Hが入っているところ。これもシンプルなので好きですね」

 ――30歳の節目が近いが、どんな服装を意識していく?

 「落ち着いた雰囲気の男になっていきたいですね」

 ――陽気なキャラクターは変えず?

 「明るさは30歳でも変わらず、いつまでも野球小僧ですけど、ファッションはシンプルを貫いていきます」

 ――チームのおしゃれ番長は?

 「金子侑司さんですね。まずは顔が男前、スタイルよくて、あのファッション。最強ですね。栗山さんも雰囲気が格好いいですね。名前の“巧”から格好よすぎます」

 ――いずれは2人のようになりたいか?

 「格好よすぎて、なれません。僕は僕らしく、唯一無二でいきます(笑い)」

 ※1 世界的に有名なジュエリーブランドで、世界5大ジュエラーの一つ。始まりは1837年で、チャールズ・ルイス・ティファニーと、ジョン・B・ヤングが文房具と装飾品の店としてニューヨークにオープンした。

 ※2 フランスの高級アパレルブランド。創業者のティエリー・エルメスの名字を冠したブランドで高級アクセサリー、衣料品のデザインと製造、販売を行う。職人により手作りされていることで希少性もあり、世界的に人気がある。

 ◇甲斐野 央(かいの・ひろし)1996年(平8)11月16日生まれ、兵庫県出身の27歳。東洋大姫路から東洋大に進み、1年秋から東都リーグ戦に登板。3年秋、4年春に2季連続優勝に貢献。18年ドラフト1位でソフトバンクに入団。1年目からリリーフとして活躍し、19年プレミア12日本代表。1メートル88、92キロ。右投げ左打ち。

 【ほのか「CHECK」】甲斐野さんのことをネットでチェックしていたら、動画を発見。ご自分のことを「真面目で静かなタイプ」と強調されていました。確かに、ファッションからも“真面目さ”が伝わってきますね。全体的に白と黒のカラーでシンプルにまとめており、遊びのないコーデ。ラフな服装でも、自信に満ちたオーラみたいなものが感じられます。そんな中で、個人的にとても好みだな~と思ったのがシューズ=写真<左>。普段は見えない裏の部分に、カラフルで目立つデザインが入っているのが凄く可愛い!このワンポイントで、グッとおしゃれになっていると思います。(CanCam専属モデル)

 ≪早くもチームの盛り上げ役に≫甲斐野はソフトバンクにFA移籍した山川の人的補償として加入した。最速160キロ右腕は新天地でも勝ちパターンの一角を任され、シーズン開幕戦だった3月29日の楽天戦ではさっそく1点リードの8回に移籍後初登板。1回を1安打無失点に抑え「本当にいいスタートが切れた。結果が全てなので、リードを守れるようにやっていきたい」と語った。

 球界屈指のムードメーカーで早くもチームの盛り上げ役としての地位を確立しており「チームの雰囲気もいいし、気持ち新たにやっていきたい」と見据える。20年オフに右肘手術も、昨年は46試合に登板して防御率2.53と復活。さらなる飛躍が期待される今季。守護神への思いは強いが「期待に応えたい気持ちがあるし、まずは任せられたポジションで役割を果たしたい」と信頼を積み上げていく。

 ≪選抜入り「球場に来て」≫チームは5月24日から26日のオリックス3連戦(ベルーナドーム)で「LIONS COLLECTION」を開催する。お気に入りの選手を見つけたり、意外な魅力を発見するコンセプトで、衣装に身を包んだ選手らと2ショット風の写真撮影ができるフォトスポットも設けられる。選抜メンバー入りした甲斐野は「普段見られないオフの感じが出てますね。球場に来て楽しんでもらいたいです」と呼びかけた。(※甲斐野が持つグッズは3月31日で受注終了)

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