DeNA・度会「全ての見ている人に愛される選手に」大阪の虎党魅了して敵地も“劇場”に変える

[ 2024年4月2日 05:30 ]

DeNA・度会
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 DeNAの度会隆輝外野手(21)が、2日からの阪神3連戦(京セラドーム)で、虎党の厳しい言葉を声援に変えるほどの活躍を誓った。ドラフト1位ルーキーは、広島を横浜スタジアムに迎えた開幕3連戦でセ・リーグ史上初となる開幕デビューから2試合連続アーチを記録するなど大活躍。昨季の日本一チームに対しても臆することなく、リードオフマンとしてチームを勝利へと導く。

 度会がまとう天真らんまんな雰囲気。そして野球を心の底から楽しむような全力プレーは虎党の心にも響くはずだ。2日からは阪神3連戦。敵地で熱狂的な応援を受ける相手との今季初対戦を前に、改めて自身が目指しているプロ野球選手の理想像を語った。

 「全ての見ている人に愛される選手になりたい。敵チームのファンの方にも“度会を応援したい”と思ってもらえるように、もっと野球人として成長していきたいと思います」

 打率.434で新人では10年ぶりのオープン戦首位打者に輝き、勢いそのままに「1番・右翼」でスタメン出場した3月29日の開幕広島戦でプロ1号。翌30日にはリーグ史上初となる新人の開幕デビューから2戦連発という離れ業をやってのけた。顔面付近に死球を受けても試合出場を続け、勇敢に踏み込んで一発を放った活躍で相手ファンも魅了。お立ち台では「最高でぇす!」と叫んで盛り上げた。31日の3戦目は5打数無安打も「状態はいい」と言い切る。

 次なる相手は昨季日本一の猛虎軍団。今回は甲子園ではなく京セラドームだが、敵地での同戦特有の完全アウェーを初体験する。相手先発は初戦が昨季MVPの村上で、2戦目は横浜高の先輩である伊藤将、3戦目は西勇となる見込みだが「どの球団にも凄い方はいる。(自分が)変わることはない」と冷静だ。同球場もENEOS時代の日本選手権で8試合の経験があり、34打数6安打で打率.176ながら2本塁打をマーク。2発の記憶は鮮明で「やりやすい球場」と目を輝かせる。

 「優勝チームと引くのではなく、何も知らないイメージで、フレッシュな気持ちでやりたい」と度会。新人が開幕2カード連続で一発を放てば65年のドラフト制以降に入団した新人では21年の阪神・佐藤輝以来、史上3人目の快挙。名刺代わりのフルスイングで敵地も「度会劇場」に変える。(大木 穂高)

 ≪開幕2カード連続本塁打なら史上3人目≫度会は開幕カードで2本塁打の活躍。2日からの阪神3連戦でも一発を放つと、65年のドラフト制以降に入団した新人では、89年中島輝士(日)、21年佐藤輝(神)に次ぎ3人目の開幕2カード連続本塁打になるがどうか。なお、チームではドラフト制以前を含め初となる。

 ≪血が騒ぐ?父は虎キラー≫度会の父・博文氏はヤクルトでの現役時代に阪神戦で93試合、116打数33安打の打率.284、1本塁打、11打点をマーク。セ対戦5球団の中では中日戦の.319に次ぐ高打率で、特に04~06年には同カードで打率.429→.500→.333の3年連続3割超と虎キラーぶりを発揮した。また、98年4月16日に放ったプロ初本塁打も阪神戦(甲子園=投手竹内)だった。

 ≪サイコーでぇす!!!フェースタオル発売≫この日、球団は度会の「サイコーでぇす!!!」フェースタオルを発売すると発表。開幕戦と第2戦で本塁打を放ち、ともにお立ち台で同フレーズを連呼してスタンドを盛り上げたことを受け、球団も即座に動いた。価格は2200円(税込み)で、「BAYSTORE」のオンラインショップで販売がスタートした。

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