マラソンの“アレ”保持者・前田穂南“鳥谷流”で18.44mに挑みワンバン始球式 レースより「緊張…」

[ 2024年4月2日 18:00 ]

<神・D>始球式をする前田穂南(撮影・平嶋 理子)
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 女子マラソン日本記録保持者の前田穂南(27)が2日、阪神―DeNA(京セラD)の始球式に登場。マラソン女王が阪神のホーム開幕戦で18.44メートルに挑んだ。

 大歓声を浴びてマウンドに登場した前田。1996年7月17日生まれという自身の誕生日にちなみ背番号「717」の阪神のホームユニホーム、ピンクのシューズに身を包み、試合前に阪神OBの鳥谷敬に指導を受けた投球を披露。走る姿同様、美しいフォームから放たれたボールは、左サイドに大きくそれたがワンバウンドで捕手に届いた。大役を終え、笑顔でファンの拍手に応えた前田は、スタンドに小さく手を振りながら小走りで引き揚げた。

 レースと比べて「今日の方が緊張しました」と苦笑いを浮かべ投球を振り返った前田は「すごく良い雰囲気で、すごい緊張感があった」とホッとした表情を見せた。

 前田は、試合開始の約2時間前に両親らとともに球場入り。ベンチ近くで練習を見守っていると、関係者にボールを手渡された。近くにいた鳥谷氏がボールの握り方や腕の振り方、投球フォームなどを伝授。最初はうまく投げられず「やばいかもしれない」と戸惑っていたが、次第に遠くまで投げられるようになった。

 前田は兵庫の尼崎市生まれ。両親が阪神ファンだった影響もあって、今年1月の大阪国際での目標を「アレ(日本記録)」に設定し、2時間18分59秒の日本記録を樹立してパリ切符獲得につなげた。 

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