DeNAドラ1・度会 修正力際立つ第2打席の打率・533 対外試合12戦連続安打

[ 2024年3月16日 05:22 ]

オープン戦   DeNA0-3楽天 ( 2024年3月15日    横浜 )

<D・楽>3回、度会は安打を放つ(撮影・西尾 大助)
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 DeNAのドラフト1位・度会は転んでもただでは起きない。野球はミスが付きもののスポーツ。肝心なのは、ミスをミスのままで終わらせないこと。即戦力ルーキーが類いまれな「修正力」を見せたのは3回だった。

 1死一塁の第2打席。開幕投手に決まっている楽天の左腕・早川に2球で追い込まれながら、3球目の146キロ直球を逆方向に運ぶ。対外試合で12試合連続安打となる左前打。度会の思考はこうだ。

 「1打席目もイメージは悪くなかったけど、差し込まれて遊ゴロになった」。初回の先頭打者では、カウント1―2と追い込まれてからの149キロ直球にやや詰まらされた。同じ失敗は繰り返さない。「(3回は)追い込まれてから真っすぐをしっかりレフトに運べて良かった」。1度でも対戦した投手のボールの軌道は、きっちりと頭にインプットされる。だから度会は「2打席目」に強い。

 ここまでの実戦で、第1打席の打率・313に対して第2打席は同・533に跳ね上がる。ルーキーだけに相手は初対戦の投手ばかり。仮に最初に打ち取られても、すぐに修正して対応する。石井チーフ打撃兼走塁兼一塁ベースコーチは「初見の投手に対しても彼は修正能力がある」と話し、三浦監督も「いろんな投手に対応している。日々勉強しながら成長してくれている」と目を細めた。

 「(早川は)いい投手。ヒットを打てたのは凄くいい経験になった」。開幕まで残り2週間。ただでは転ばない度会が、さらに初対戦の投手を餌食にしていく。(鈴木 勝巳)

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