【広島・坂倉インタビュー】目標は一つ「リーグ優勝」 正捕手の自覚と責任を胸に、チームの先頭に立つ

[ 2024年2月20日 06:00 ]

今シーズンの目標を語った広島・坂倉(撮影・平嶋 理子)
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 広島・坂倉将吾捕手(25)が2次キャンプ地の沖縄でスポニチの単独インタビューに応じた。打率・266に終わった昨季の反省から、より強く安定した打球を求めて打撃改造に着手し、攻守両面で勝利への貢献を誓う今季。3月には再び侍ジャパンに選ばれ、正捕手としての自覚を胸に目標は「リーグ優勝」と言葉に力を込めた。(取材・構成=江尾 卓也)

 ――沖縄キャンプは第2クール。ここまでの仕上がり具合は。
 「ケガなく、いいペースで調整できているのかな…と思います」

 ――オフに強い、安定した打球を求めて打撃改造。現状の手応えは。
 「まあまあ(笑い)。これではダメというのも含めて、いろんな感覚が出てくるので」

 ――打撃練習でのチェックポイントは。
 「打つ準備ができた中で振りにいっているのか、見極められる状態で打ちにいっているのか。僕は気になるところが多いので結構ありますけど、ひとくくりにしてタイミング、間合いの2つかな」

 ――打撃改造に踏み切ったキッカケは。
 「昨年秋に侍ジャパンでアジアチャンピオンシップに参加した時、万波(日本ハム)や森下(阪神)の凄い打撃練習を見て、もっと練習しないといけない、技術を高めないといけないと痛感したのがキッカケです。根本は負けず嫌いなんですよ。昨季(の打撃)は思い通りにいかないことが多く、ずっとモヤモヤ感があったので、もう一回つくり直そうと」

 ――侍ジャパンで3月(6、7日)には欧州代表と2試合を戦う。仕上げは早めるか。
 「いや、そこでどうこうはないですね。代表のユニホームを着る以上、肝に銘じて恥じないプレーをするつもりですが、あくまで開幕がメイン。開幕にピークを持っていきたいと考えています」

 ――以前、捕手は反省するポジションだ…と。その意味は。
 「プランを持って試合に入っても、迷うことがあるんです。こうやっておけばよかったな…と後悔しても、そこで終わっちゃう。たとえ決断が裏目に出ても、よっしゃ次はこうしよう…と考える方が前向きで、自分のためにもなる。反省がないのが理想だけど、そんなことはまずない。だったら後悔するより、反省して次に生かす。生かさなきゃいけないポジションだと思うので。行き詰まる場面が絶対にあって、そうならないために準備を怠らないようにして、反省してまた次に生かす。そういう順序にしたいなと思っています」

 ――言葉から自覚と責任を感じる。正捕手として今季の目標は。
 「リーグ優勝です」

 ――チームが最優先。
 「昨季は、打てなくてもチームが勝てばうれしかったんです。打てなくてもいいやという思いがどこかにあり、逃げ道になっていた。もちろんチームが最優先ですが、勝てばヨシではなく、打撃もチームに必要とされていると思うので、そこは妥協なく向き合いたい。そうしないと僕が(捕手を)やる意味がないと思っています」

 ――攻守でより貢献。
 「これからオープン戦が入って来ます。自分がどの打順に入り、前後の打者は誰で、どういうことを求められるのか、少しずつ明確になってくるので、場面場面に対応し、いい成績を残したいな…と思います。守りでも、強力な投手陣がいるので、しっかりコミュニケーションを取って、より良い試合になるように頑張っていきたいと思っています」

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