広島・秋山は開幕いける 右膝の回復順調で「やれることも増えた」

[ 2024年2月13日 05:45 ]

2軍キャンプで調整中の広島・秋山
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 右膝手術から再起を期す広島・秋山翔吾外野手(35)が12日、順調に回復していることを明かした。昨年10月31日に受けた「右膝外側半月板部分切除」手術の影響で今春キャンプは2軍で調整中。「順調に来ている」。3月29日のDeNAとの開幕戦を照準に定め、早ければ16日の社会人・日本新薬戦(練習試合=天福)で実戦復帰する可能性が出てきた。今後は実戦を通して、調整の強度を上げ、復活へ向けた準備を進める。

 軽快な動きと明るい表情が順調さを物語る。右膝手術の影響で今春キャンプは移籍後では初の2軍スタート。秋山はじっくりと調整を続ける中でも、しっかりと開幕に向けて歩みを進めていた。

 「キャンプをやりながら、やれることも増えた。順調に来ている。あとは実戦をやってどうか。早い段階で実戦に入っていきたい」

 実戦復帰も間近だ。1軍本隊は15日から沖縄での2次キャンプをスタート。しかし秋山は宮崎・日南の2軍本隊で調整を継続する。「組み合わせを見て、コーチと相談しながらやっていきたい」と実戦を見据えていることを明かした。早ければ、16日の日本新薬戦(練習試合)で実戦復帰する可能性も出てきた。

 今キャンプ序盤にはリハビリ組を卒業。既に全体メニューも消化している。この日のランチ特打では、58スイングで安打性の当たりを連発。ケースノック(実戦守備)でも、外野の全ポシジョンを守り、軽やかな動きを見せた。その後の外野ノックでは、背走しながらのジャンピングキャッチで観衆も沸かせた。順調な回復ぶりを披露した一方、百戦錬磨のベテランは慎重さも忘れない。

 「やっていく中で、イレギュラーなことも起きてくる。今までの経験も含めて、いろんな引き出しの中で、準備をしていきたい。調整は任されている部分があるので、そこは責任感を持ってやっていきたい」

 1軍では、熾烈(しれつ)な外野争いが繰り広げられている。田村、久保、中村貴らの若手が、連日アピールを続けているが、意識することなく、自らに集中する。

 「外野の子がアピールしているとか、情報は入ってくる。(そういう若手と)一緒にプレーすることになると思うので、楽しみな面もある。まずは、自分が試合に出られる準備をして、自分のことをしっかり整える方に時間を使いたい」

 ここまでは順調な道のりを歩む。開幕は3月29日のDeNA戦。V奪回に欠かせないピースは本番へ万全を期す覚悟だ。 (長谷川 凡記)

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