石井一久氏 大谷翔平が今、走力強化に取り組む理由 「大谷選手ならではの発想」

[ 2024年2月13日 21:35 ]

石井一久氏
Photo By スポニチ

 ドジャースOBの楽天・石井一久シニアディレクター(50)が13日、テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜後9・54)に出演。12日(日本時間13日)、米アリゾナ州グレンデールのキャンプ施設でフリー打撃を行ったドジャースの大谷翔平投手(29)について語った。

 大谷のフリー打撃は右脇腹を痛めた昨年9月4日(日本時間5日)以来、161日ぶり。推定飛距離140メートルの特大弾を含む柵越え10発と快音を響かせた。

 石井氏は、大谷が走力向上のための機器「1080スプリント」などを使い、様々なデータをとりながら強化に取り組んでいることについて「走力強化にもつながるし、敏しょう性だったりそういうものの体力を測定する目的もある。調子が良くなったり悪くなったりするじゃないですか、調子が良い時はどういう数値が出ているのか、調子が悪くなったらどういう数値なのか。ケガをしやすい数値っていうのがどのへんにあるのかっていうのを読み解くためにもデータを持っておくというのは必要。ケガの防止にもつながってくる」とした。

 また、改めて走力を強化をしている理由として「僕は、彼は野球少年でもあり、チームプレーヤーでもあると思っている。野球少年っていうのは、投げる・打つ・走るだけじゃなくて、全部が上手くなりたいっていうところから始める。完璧を求める大谷選手ならではの発想だと思うし、チームプレーヤーとしてっていうところで、今年は投手ができない。そうなると、どういう所を貢献したらいいだろうっていうのをはじき出した時、打つだけじゃなく、走力。一塁から三塁まで走る走力で、なるべくチームが得点する可能性を高めようと鍛えているんじゃないかと思う」と投手として活動できない分、走塁でチャンスを広げようとしているのではないかと解説。

 スーパースターとなってもチームへの貢献を追求する姿勢は「向上心があるからこそ、みんなが考えられないようなプレーをするんじゃないかと思いますね」と述べ、今シーズンの大谷について「ものすごい打つと思います。ただ、一般的に言われる、リーグも違いますし、投手も違うから最初は苦労するだろうとも言われていますけれど…僕は大谷選手はそれなりに、7年の中でいろんなキャリアを積んできている。だから壁を軽く超えてくるんじゃないかと思いますね」と期待を寄せた。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月13日のニュース