ソフトバンク主力中心のA組が今春初のシート打撃　山川は3の0も…　谷川原は三塁打

シート打撃で三塁打を放ったソフトバンク・谷川原（撮影・岡田　丈靖）
Photo By スポニチ

　ソフトバンクは12日、宮崎キャンプで主力中心のA組が初めてシート打撃を行った。

　《山川は居残りで熱心に打ち込む》山川がシート打撃で杉山らと対戦した。3打数無安打に終わったが、「球を見られたことが良かったと思います」と振り返った。その後は室内練習場にこもり、愛弟子のリチャードと居残りで打ち込んだ。「練習をして“いい感じかな？”と思って試合に入り“こうかな？”というのが出てきたら室内で確認して。この繰り返しを1カ月すると思います」。開幕に向けて万全の調整をしていくつもりだ。

　《谷川原が打力を発揮》正捕手の座を狙う谷川原が持ち前の打力を発揮した。1死一、三塁想定の2打席目、育成・中村亮の初球を叩いて右越え適時三塁打。捕手としても、杉山、松本晴、長谷川を堅実にリードした。城島健司シニアコーディネーターと連日のアーリーワークを行い、「捕手としての意識も変わってきた。甲斐さんという高い壁を越えたい」と意気込んだ。

　《川村＆緒方の育成コンビがアピール》川村、緒方の育成コンビがアピールに成功した。川村は1死一、二塁想定の1打席目に右前適時打。小久保監督は「川村はリストが強いからね」と評価した。緒方は1死一、二塁想定の1打席目に松本晴から中前適時打。左翼の守備では二塁走者の周東を本塁で刺す場面があり「もうやるしかないので」と必死だった。

　《杉山は打者7人を抑えた》杉山がシート打撃でアピールに成功した。自慢の直球は最速152キロをマーク。山川から見逃し三振を奪うなど、打者7人をパーフェクトに抑えた。これまでは制球面の課題に苦しんできた。小久保監督は「去年の終盤くらいから、四球で自滅する心配をしなくてもよくなってきていた。あれだけストライク先行で投げられたら、もともと球の力はトップクラスなんですからね」と高評価していた。