巨人ドラ1西舘 衝撃キャッチボール グラブ壊れる!?重くてドーン!

[ 2024年1月14日 05:30 ]

キャッチボールを行う巨人・西舘(撮影・西川 祐介)
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 巨人の新人合同自主トレが13日、川崎市のジャイアンツ球場でスタートし、ドラフト1位・西舘勇陽投手(21=中大)がいきなりキャッチボールから大器の片りんを示した。走者がいない場面でも足を上げずに投げる代名詞の「スーパークイック」を披露し、受け手を驚かせた。視察した阿部慎之助監督(44)もプロ生活へ太鼓判を押し、キャンプでは1軍スタートが内定している最速155キロ右腕が、上々のスタートを切った。

 背番号17のビブスを着た西舘が、塁間を超える距離で糸を引くようなボールを投げた。フォームは中大時代に習得した「スーパークイック投法」だった。

 キャッチボール相手のドラフト2位・森田(Honda鈴鹿)は「今日初めてやったんですけど、手が痛かった。ドーンって感じです。そのうちグラブ壊れるんじゃないかな。新しいのを用意しないと」。法大卒で、社会人で5年間プレーした26歳オールドルーキーでも、衝撃を隠せなかった。走者がいない場面でも足を上げず、速いリズムで投げるのが西舘の特徴。初めて球を見た森田が、捕球する際にフォームの速さに差し込まれるのも無理はなかった。

 その後は内野ノックなどで汗を流した155キロ右腕は「(キャッチボールは)まだあまり強くは投げられていないけど、これから調整してやれれば。シャドーピッチングは、傾斜で投げる動作をするのが久しぶりだった。8割9割くらいで感覚を確かめながら」と涼しい表情でメニューをこなしていった。

 練習前には中大の先輩にあたる阿部監督から、心に残る訓示を受けた。

 「みんな、やってやろうとか、そういう気持ちは必ず持っているはず。どれくらい継続して持てるかがプロ野球で長くできるか、早く終わるかだと思う。今の気持ちを大事に。プロ野球選手になったので、野球にはストイックになってほしい」

 支配下の新人5選手はキャンプの1軍スタートが内定済み。指揮官は西舘について「凄くしっかりしている。貫き通してやってもらえたら、結果も出ると思う」と改めて期待を寄せた。西舘はプロでもクイックを貫き、ストイックに目標の開幕1軍入りを目指す。(川島 毅洋)

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