阪神・湯浅 アツアツ連投で公式戦30試合連続無失点 劇勝演出「チーム勢いづける投球できれば」

[ 2023年4月2日 06:00 ]

セ・リーグ   阪神6ー5DeNA ( 2023年4月1日    京セラD )

<神・D>9回に登板した湯浅は無失点に抑える(撮影・奥 調)
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 阪神リリーフ陣の粘りが、劇的勝利を演出した。K・ケラーを除いた救援7投手による零封リレー。中核を担ったのは湯浅だ。前夜にプロ最多36球を投じた新守護神が、同点の9回を守り抜いた。

 「(首脳陣は)体のこと心配してくれてましたけど、思ったより(体も)張っていなかったですし、普通に投げた次の日ぐらいの感覚だった。結果的にチームが勝てばいいとは思っているので、ゼロでつなげてよかった」

 最初の1死を奪うのに21球を要した3月31日の開幕戦とは異なり、先頭の代打・林を遊飛、続く森を遊ゴロに仕留めて13球で2死に。「昨日先頭に四球出して悪い流れだったので、きょうはしっかり先頭を取ろうと」。戸柱には追い込んでから、WBCでダルビッシュに教わったスライダーを投じ、右前打を浴びたものの「あそこの場面はスライダー投げたかったんで。シーズンは長いんで、試合でいろいろ試しながら」と余裕すらあった。

 昨季7月1日の中日戦でA・マルティネス(現日本ハム)に一発を浴びて以来、これで公式戦30試合連続で無失点を継続。だが、目先の数字には興味を持たない。開幕前には記録の事実すら、忘却のかなたにあった。

 「そうやった、確かに。気にしていないですよ。そういうものは、ついてくるもの。一試合一試合全力で自分ができることをやっていれば、自然とそういう記録も伸びてくる」

 いかなる場面や状況でも、目的は不変。「どんな場面や状況で投げても、自分の投球を心がけるだけ。セーブシチュエーションじゃないときは、チームを勢いづける投球ができれば」と、5年目右腕は熱く誓った。(阪井 日向)

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2023年4月2日のニュース