メッツ千賀 メジャー初登板初勝利 8K全て“お化けフォーク”の衝撃 侍歓喜の地で6回途中1失点

[ 2023年4月3日 05:20 ]

ナ・リーグ   メッツ5-1マーリンズ ( 2023年4月2日    マイアミ )

<マーリンズ・メッツ>力投する千賀(撮影・光山 貴大)
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 メッツの千賀滉大(30)が2日(日本時間3日)、侍ジャパンが世界一に輝いた歓喜の地ローンデポ・パークでのマーリンズ戦にメジャー初登板初先発。代名詞の“お化けフォーク”で8つの三振を奪うなど、5回1/3を投げて1失点で初勝利を挙げた。

 デビュー戦の千賀を打線が初回に援護した。先頭から安打と連続四球で無死満塁。5番・マクニールの一塁線に転がったボテボテのゴロをマーリンズ先発・ロジャーズが捕球し、一塁へトスも送球が逸れた。一塁手が捕球できず、2人の走者が生還し2点を先制した。

 早々に援護を受けた千賀だが、初登板の緊張なのか初回は制球が定まらなかった。単打と二塁打で早々に失点すると、2者連続四球で無死満塁の大ピンチとなった。

 だが、ここから“お化けフォーク”が本領を発揮。伝家の宝刀で連続三振を奪い、最後は右飛に仕留めて最少失点に切り抜けた。2回は三振を奪えなかったが無失点。3回はフォークで2者連続3球三振、4回もフォークで1三振を奪うなど2イニング連続3者凡退と本来の姿を取り戻した。

 調子を取り戻した千賀に打線も応えた。5回に1番・ファムが2点本塁打で点差を3点に広げる貴重な追加点をもたらした。千賀は勝利投手の権利がかかった5回もフォークで2つの空振り三振を奪った。

 6回もマウンドに上がり、先頭をフォークで空振り三振。1死を奪ったところで初登板のマウンドを笑顔で降りた。その後は7回にファムの左二塁打で加点し、救援陣がマーリンズ打線につけ入る隙を与えずに5-1で逃げ切った。

 千賀は5回1/3を投げて88球3安打3四球1失点でメジャー初登板初先発で初勝利。奪った8つの三振は全て空振りで“お化けフォーク”だった。8奪三振は日本人投手のデビュー戦史上4位タイで、球団新人では3位タイとなる。

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