伊東勤氏 エンゼルス大谷、藤浪からの適時打はさすがの一打 今季導入シフト規制も大谷には追い風

[ 2023年4月2日 13:20 ]

ア・リーグ   アスレチックス1ー13エンゼルス ( 2023年4月1日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>3回、適時打を放つ大谷(投手・藤浪)(撮影・会津 智海)
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 【伊東勤 視点】大谷が藤浪から打った左翼フェンス直撃の一打は見逃せばボールとも思える高さもコースもギリギリの難しい直球。うまく左手をかぶせて押し込んだ。ファウルになってもおかしくない、あの球をあそこまで運んでしまうのはさすがというしかない。こんな打撃をされたら投手は投げるところがない。

 6回の右前の適時打は真ん中から内寄り、ボール気味の高さの球をヒットにした。昨年ぐらいから大谷は高めの球をいかにフライを打つか、遠くに飛ばすかというテーマに取り組んでいた。ストライクゾーンに入ってくる球は打てるが、ボール気味の紙一重の球は空振りかファウルになってしまう。その球を大谷はバットのヘッドが負けないような感じで捉えてヒット、できればホームランにしようとしている。他の打者とは求めている次元が違う。

 今季から導入されたシフト規制も大谷には追い風になると思う。昨年まで一塁と二塁の間に3人いた内野手が2人に。一塁手と二塁手の間を抜けていく安打が増えると見る。WBCから好調は持続している。今季1号が出るのも時間の問題だろう。

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