阪神・岡田監督　我慢していた左の代打の切り札、糸原投入「本当によく残したと思う」

セ・リーグ   阪神6ー5DeNA （ 2023年4月1日    京セラD ）

＜神・D＞12回、サヨナラ打を放った近本（5）を笑顔で迎える岡田監督（右）　（撮影・奥　調）
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　岡田采配が阪神の劇的勝利をもたらした。「12回までいく流れを考えていた」と、左の代打の切り札、糸原の投入をじっと我慢。12回2死で送り出したことがサヨナラにつながり、「本当によく残したと思う」と自画自賛した。

　2回までに5失点のフラフラだった秋山を5回まで引っ張ったことも見逃せない。高めに浮いた試合前ブルペンの状態から尻上がりに調子を上げると読んだ上で、「他の者（投手）に負担がかかる」と続投指令。中継ぎ7人を6回から1イニングずつ任せての零封リレーを引き出した。

　適材適所のよどみない起用で、ベンチに残ったのは、万が一に備えた長坂と、K・ケラーのみ。総力に近い24人で勝利をもぎとり、「こんなん1年間やっとったら持たんで、体」と言って、周囲を笑わせた。（倉世古　洋平）