日本ハムの主砲・野村が2安打 延長10回は右中間二塁打でサヨナラへの流れ呼び「本当に最高です」

[ 2023年4月2日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4-3楽天 ( 2023年4月1日    エスコンF )

<日・楽>延長10回、野村が二塁打を放つ(撮影・篠原岳夫)
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 4番が新球場勝利を支えた。日本ハムの野村佑希内野手(22)が1日、新球場「エスコンフィールド北海道」での楽天戦で2安打をマーク。延長10回には右中間二塁打を放ち、清宮幸太郎内野手(23)のサヨナラ打への流れを呼んだ。6回にも一時同点となる右前適時打を放ち、主砲としての役割を果たした。

 試合を決めたのは清宮だ。ただ、この歴史的な1勝は、4番・野村をなくして語れない。二塁ベース付近に設置されたお立ち台に上がり「本当にこういう満員の中でお立ち台に立つことを夢見ていたので、本当に最高です」と胸を熱くした。

 まずは、0―1の6回1死二塁だ。外角直球に食らいつき、新球場で自身初安打となる一時同点の右前適時打。そして、3―3の延長10回先頭では右中間二塁打で、清宮のサヨナラ打を演出し「キヨさん(清宮)につなげれば何とかなると思っていた」と胸を張った。

 キャンプ期間中の2月中旬。新庄監督から「お前しかいない。4番は任せたから」と託された。先月21、22、24日のオープン戦は腰の張りで欠場。キャンプ中の実戦から出場した試合は常に4番に座ったが、オープン戦は打率・154、5打点と低迷。打撃に迷いがあった。

 それでも、指揮官の信頼は揺るがなかった。先月30日の開幕戦で、試合前のロッカーで新庄監督から「4番・三塁」を告げられ、心も決まった。30日の中犠飛に続き、2試合連続の打点をマークだ。今季のスローガン「新時代」を象徴する清宮とのコンビで勝利に導き「ファイターズを強くする意味でもクリーンアップが打つのは絶対条件。2人で打って勝てたのはいいこと」とうなずいた。

 新球場での4番は、18年の入団時から掲げてきた目標。22歳の若き主砲は言った。「どんな投手でもチームメートが期待してくれるような、オーラがある打者になれたら」。真の4番への道は始まったばかりだ。(田中 健人)

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2023年4月2日のニュース