侍・今永 初先発で堂々の投球もブルペンでは「緊張してストライク入らなかった」

[ 2023年3月22日 12:31 ]

WBC決勝   日本3―2米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

<日本・米国>立ち上がりから気迫あふれる投球を見せた日本先発の今永(撮影・光山 貴大)
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 侍ジャパンが14年ぶりに世界一を奪回した。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝戦が行われ、日本は3-2で米国を下し、09年の第2回大会以来、3大会ぶりに世界一の頂点に立った。

 今大会3度目の登板で初めての先発となった今永昇太投手(29=DeNA)が史上最強の米国打線に対峙(たいじ)。初回は会場から鳴りやまない「USAコール」の中でも冷静な投球を貫き、無失点。2回1死から痛恨の一発を浴びたものの、真っ向勝負を挑み2回1失点で大役を見事果たした。

 優勝後のインタビューでは「自分が点を獲られたことなんか関係なく、本当に勝ててホッとしてます」と安どした表情を見せた。「とにかく打線がものすごいので、ソロ本塁打はしょうがないと中村さんにも言われたので、思い切って投げようと思ってマウンドに上がった」と恋女房役だった中村の言葉に救われた。

 2回1失点と見事先発としての役目を果たしたが「欲を言えば無失点がよかった」と欲張りつつ「でも、その後に点を与えなかったのはよかった」と振り返った。堂々の投球に見えたが実は「緊張してブルペンもストライク入らなかった」と明かした。

 14年ぶりの世界一となったことに「これから先、自分が野球を終えるまで、この経験を忘れず。向上心を持ってこれからの野球人生に励みたい」と語った。

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2023年3月22日のニュース