吉田正尚「ハッピーです」 大会MVPは大谷に譲ったが、レッドソックスにすごい“手土産”持参

[ 2023年3月22日 12:44 ]

WBC決勝   日本3-2米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

<米国・日本>優勝を決め歓喜の侍ジャパンナイン、吉田正(左後方)は遅れて合流(撮影・会津 智海)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝が行われ、日本が米国を破り、世界一奪還を果たした。

 大会MVPは、投打で活躍した大谷が選ばれ、打棒の軸となった吉田正尚外野手(29=レッドソックス)は選ばれなかった。それでも表情は晴れやかで「みんなと世界一を分かち合える、本当に幸せです」と笑顔で話した。

 獅子奮迅の活躍だった。1次ラウンドの韓国戦で3安打5打点と活躍するなど1次Rは4試合で8打点をマーク。さらに打撃不振の村上に代わり、4番に入った準々決勝・イタリア戦でも侍初アーチを含む2打点を挙げ、準決勝のメキシコ戦では7回に起死回生の同点3ランと、申し分ない働きを見せていた。終わってみれば13打点をマーク。これまでの1大会最多打点記録だった17年・バレンティン(オランダ)の12打点を更新した。

 自らの活躍については「必死に戦いました。たまたま、運が良かったと思います」と謙遜したが、レッドソックス移籍1年目だけに、代表参加は難しい問題だったという。「色々悩みました。それでも、栗山監督と話す中で、世界一を獲りたいと、日の丸の重みも感じていました。14年ぶりの世界一奪還のためにみんなと戦えて、このような結果に終わってハッピーです」と話し、「栗山監督を胴上げできて、本当に良かったです。ホッとしています」と結んだ。

 今後は日本には帰国せず、これから開幕を迎えるレッドソックスに合流する。ただ、メジャーリーグ1年目を前に「メジャーレベル」を証明する働きを見せ、レッドソックスには大きな“手土産”持参となった。

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2023年3月22日のニュース